あなたの家の防火対策
住まいのさまざまな火源
毎日使う調理器具や冷暖房等は、みなさんの生活には欠かせないものです。
リビングでもキッチンでも、生活の中で火災になるものはたくさんあります。ちょっとした不注意や気のゆるみが思いがけない火災につながります。
出火場所として最も多いのは居間、台所となっています。
防火対策10のポイント
1. 天ぷらを揚げるときは、その場を離れない。
- 天ぷら油を加熱し続け、ある一定の温度(約370度)に達すると、火種がなくとも発火するため、調理中にキッチンを離れる時は、必ず火を消す。
- コンロのまわりはいつも整理整頓をしておく。
- 天ぷら鍋など油火災には水は厳禁です。水をかけると油に着火した火は一気にふくれあがり、油が飛び散ります。
2. 寝たばこは絶対しない、させない。
たばこの火の不始末で多くの方が亡くなっています。
- 火のついた、たばこを放置しない。その場をはなれるときは完全に火を消す。
- 灰皿には吸いがらをためないようにし、底が深く大きめの安定した灰皿を使用する。
- 吸いがらを他の可燃物と一緒に捨てず、別の安全な容器に捨てる。
3. 風の強い日はたき火をしない。
- たき火をする時は、必ず水を用意してから。残り火は水をかけて完全に消す。
- 子供たちだけではたき火をしない、させない。
- たき火をする時は、その場を絶対離れない。
- たき火をする時は、周辺から燃えやすいものや危険物をかたずける。
4. 家の周りには燃えやすいものを置かない。出火原因の第1位(疑いも含む)
- 新聞紙などの燃えやすいものを家の周りに置かない。
- 夜に出す家庭のごみが放火の的となることがあるのでごみは指定された日の朝に出しましょう。
- 空家、車庫、物置などの戸締りをしましょう。
- 暗がりには夜間照明を設けて明るくしておきましょう。
5. 子供に火遊びはさせない。
- 子供の目に付くところに、マッチやライターを置きっぱなしにしない。
- 日ごろから子供に火の正しい使い方や火の恐ろしさを、きちんと教える。
- 子供の火遊びを見つけたら、きびしく注意する。
6. ストーブに燃えやすいものを近づけない。
- スプレー缶等をストーブの近くに置かない。
- カーテンの近くでストーブを使ったり、ストーブの上部で洗濯物などを干したりしない。
- ストーブの周辺は常に整理整頓をしておく。
- 給油は火を完全に消してから行う。
- 石油ストーブは耐震自動消火装置付きのものを使う。正しく機能するか点検・整備もすること。
7. たこ足配線をしない。
- ひとつのコンセントからいくつも枝分かれさせて電気器具を使わない。またコードを束ねない。いずれも過熱して危険。
- コードのいたみはすぐに修理し、コンセントには、ほこりをためない。
- コンセント、電気製品から出火した場合は感電の危険性があるので、まずブレーカーを切ってから水をかける。
8. 風呂の空だきをしない。
- 点火前に、浴槽に水が十分に入っていることを必ず確かめる。
- 点火は、音ではなく目で必ず確かめる。
- 消すときは点火コックだけでなく、元栓も締める。
9. 寝る前に必ず火の元を確かめる。
- ガスの元栓、こたつのコンセントなど、寝る前には火の元を点検して回る。
- 「ガスコンロの元栓」など点検項目を書いたメモを壁などに貼り、それを見ながら確認するのも一つの方法です。
10. 消火の備えを万全にする。
- 各家庭に最低1本は消火器を備え、消防機関等で行う防災訓練には積極的に参加する。
- 三角バケツは中の水を数回に分けてかけられ、効果的に消火できるため、消火器とともに備えておくとよい。
- 風呂の残り湯、洗濯機の水等はいざというときに有効なので、翌日まで捨てないでためておく。
火災のほとんどが”人災”です。「消したつもり」「消したはず」がとんでもない大火災につながります。何よりも大切なのは日ごろからの備えです。それも言葉で理解するのではなく、みんなが実行することが重要なのです。上記の「防火対策10のポイント」を活用していただき、大切な生命、財産を火災から守りましょう。
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